院長ご挨拶

~生きる力を応援します~

高松市民病院の歴史は古く、明治26年に高松市公立病院として開設されました。明治36年には現在地に高松市立伝染病院、昭和28年に市立旭ヶ丘病院となり、同時に市立伝染病院は廃止しました。昭和41年に高松市民病院と改称し、昨年50周年を迎えています。平成23年4月からは地方公営企業法の全部適用となり、塩江分院、香川診療所(旧香川病院)を加え、高松市の病院事業として病院事業管理者を迎え運営しています。
私たちは全適と同時に、新たに病院の基本理念として、『生きる力を応援します』を策定致しました。この基本理念は、病院での医療はもちろんのこと、今後の高齢者社会を見据えて、地域、在宅、介護までサポートし、患者さんの“生きる力”を人生の最期まで支援し見守っていきます、という強い気持ちが込められています(この想いはロゴマークに表しています)。
そして、基本理念実現のため、3つの基本方針を掲げました。
1 『リーディングホスピタル』として、高松市医療全体の最適化を目指します。
2 『理想的な医療』を、ファインチームワークで提供します。
3 『まごころのある医療人』を、全力で育成します。
以上の3つであり、私たちはこの基本方針に沿って行動しています。
平成25年からは、新たな組織として独立した室、すなわち地域医療連携室、医療安全管理室、院内感染対策室、臨床教育室、情報管理室、メンタルサポート室を設置致しました。それぞれに室長をおき、意思決定を素早くしてすぐ行動に移り問題に対処できるようにし、お互いの室同士も協力し合って運営を円滑にするようにしています。さらに平成26年度からは、より高度な専門医療が必要ながん診療も強化することとし、がん診療推進室も設置し、キャンサーボードの開催や、がん登録、セカンドオピニオン外来を設置するなど、積極的にがん医療を推進しています。
また平成26年12月には、『地域医療支援病院』の承認を受けました。これは、地域の医療機関との日頃からの病診連携、信頼関係があって達成出来たことで、今後も尚一層地域連携を強化していこうと考えています。
また私たちの病院の使命として、高松市民がいつでも安心して暮らせるような病院を目標にしています。そのなかで、救急医療は重要な課題で、高松市全体の救急医療を考えるなかで、当院の果たすべき役割は非常に大きいと認識し、救急医療を強化しているところであります。
さらに私たちは研修医の先生を多く受け入れ、活気あふれる臨床研修病院をめざしています。次世代を担う医師を育成することは、私たちの責任と義務であると認識しています。当院では、各科に専門性をもった指導医がたくさんいて、しっかりした臨床研修プログラムも作成しており、また各科の先生同士の連携もよく、いい雰囲気のなかで仕事をしています。医学生・研修医の皆さん方には当院を気軽に見学していただき、ぜひ我々と一緒に働きましょう。
さて、新築移転予定の新高松市民病院については、平成28年2月20日に安全祈願祭、起工式を行いました。現在順調に建築工事は進んでおり、平成30年度前半には開院予定となっています。そして、新病院への移転を機に、心機一転、新たに名称も変えようということになりました。一般市民の皆さんに公募したところ、多数の応募があり最終的に新病院の名称は「高松市立みんなの病院」と決定致しました。まだ聞き慣れないため、やや違和感はありますが、親しみやすい名前になったと思います。これを機に、新たな気持ちで船出をしようと思っています。
今後は、「高松市立みんなの病院」として、多くの人々に信頼され、親しまれ、高松市民と共に歩んでいく病院になるよう頑張ろうと思っています。私たち職員一同、新病院へ向けて尚一層頑張っていく所存ですので、引き続きよろしくお願い致します。

平成29年5月

高松市民病院院長  和田大助