生きる力を応援します。

高松市立みんなの病院

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開院のご挨拶

高松市立みんなの病院は、高松市民病院の老朽化と国の医療制度改革を背景に、平成17年に「高松市民病院あり方検討懇談会」を設置し、平成21年には「高松市新病院基本構想」が策定され、足掛け9年の年月を経て、高松市民病院と香川診療所を統合し、平成30年9月1日、新たに仏生山の地に新築移転を行い待望の開院を迎えることとなりました。また、統合移転に伴い、一般公募により「高松市立みんなの病院」と名称を変更し、新たにスタートすることとなりました。病院の場所は、高松医療圏の中心に位置し、ことでんの駅に近接しアクセスも良く、本市がまちづくりの目標としている、病院を核としたコンパクトエコシティ計画に沿ったものとなっています。
高松市立病院の基本理念は、『生きる力を応援します』です。この基本理念は、病院での医療はもちろんのこと、今後の高齢者社会を見据えて、地域、在宅、介護までサポートし、患者さんの“生きる力”を人生の最期まで支援し見守っていきます、という強い気持ちが込められています(この想いはロゴマークに表しています)。
そして、基本理念実現のため、4つの基本方針を掲げました。

1 『リーディングホスピタル』として、高松市医療全体の最適化を目指します。
2 『理想的な医療』を、ファインチームワークで提供します。
3 『まごころのある医療人』を、全力で育成します。
4 『地域とのつながり』を大切にし、みんなの暮らしを支えます。

以上の4つであり、私たちはこの基本方針に沿って行動しています。
今回、場所も建物も名称も変わりましたが、提供する医療に大きな変わりはなく、急性期医療に加え、さらに一層地域医療の確立に貢献します。すなわち、高松市立みんなの病院の診療機能は、従来からの救急医療や高度ながん医療、小児・周産期医療、感染症医療、精神科医療、人間ドックや疾病予防、へき地医療等に加え、各方面から強い要望のありました歯科口腔外科を新設し、高松市民がいつでも安心して暮らせるよう多岐にわたり貢献してまいります。
がん医療については、香川県内4台目となりますPET-CTのほか、最新の放射線治療装置や高性能のMRIを導入し、診断の精度の向上や治療において、今まで以上に高度な医療にも注力していきたいと考えております。また、緩和ケア病床を活用するなど、適切な緩和ケアを提供いたします。
私たちの病院の使命として、高松市民がいつでも安心して暮らせるような病院を目標にしています。その中で、救急医療は重要な課題であり、本市全体の救急医療を考える中で、当院の果たすべき役割は非常に大きいと認識していることから、今回新たに救急科及び救急病棟を設置し、全診療科の医師及びスタッフの連携の下、最善の医療を提供することとしております。
また、災害時に対しても、「南海トラフ巨大地震」を始め、様々な災害に対応できるよう、屋上にはヘリポートを整備いたしました。さらには、広域災害時においても、DMATチームをいつでも派遣できるよう、準備を整えております。感染症に対しては、第二種感染症医療機関として、感染症病床6床を設置し対応いたします。
平成26年12月に、『地域医療支援病院』の承認を受けました。これは、地域の医療機関との日頃からの病診連携、信頼関係があって達成出来たことで、今後もなお一層地域連携を強化していこうと考えています。さらに、地域包括ケアの後方支援機能を強化するため、地域包括ケアシステムの構築に向けて、急性期を脱した患者さんや自宅や介護施設などからの緊急患者さんに対し、在宅復帰支援のための「地域包括ケア病棟」をすでに設置するとともに、入退院支援や在宅療養支援のほか、医療福祉相談などを一元的に提供できるよう「地域医療・患者支援センター」を整備いたしました。入院におきましては、個室を全病室の約半数と大幅にアップし、なお一層患者さんのニーズやアメニティの向上に努めてまいります。
私たちは、研修医の先生を多く受け入れ、活気あふれる臨床研修病院を目指しています。次世代を担う医師を育成することは、私たちの責任と義務であると認識しています。当院では、各科に専門性をもった指導医がたくさんいて、しっかりした臨床研修プログラムも作成しており、また各科の先生同士の連携も良く、いい雰囲気の中で仕事をしています。医学生・研修医の皆さん方には当院を気軽に見学していただき、ぜひ我々と一緒に働きましょう。
今後は、「高松市立みんなの病院」として、多くの人々に信頼され、親しまれ、高松市民とともに歩んでいく病院になるよう頑張ろうと思っています。私たち職員一同、一丸となって頑張る所存ですので、何卒よろしくお願いいたします。

平成30年9月1日

高松市病院事業管理者 和田大助

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