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高松市立みんなの病院

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研修医の声

令和7年度初期研修医の声についてはこちらNEW!!

研修生活について

『自分の希望に沿った研修生活ができる病院』です。/基幹型研修医2年目

 高松市立みんなの病院で初期研修2年次の伊藤と申します。今回はこれまでの研修で感じたことを述べようと思います。

 私は大阪出身で、徳島大学を卒業して現在みんなの病院でお世話になっております。経緯としまして、大学5年生の頃は大阪に戻り、3次救急の病院で研修することを漠然と考えていましたが、学生実習を通して本院の指導医の方々の指導の手厚さ、診療科ごとの垣根の低さなど全体的な病院の雰囲気の良さを感じ、採用試験を受験させていただきました。
 マッチング試験前から2年目の研修医がいないことは不安に感じていましたが、蓋を開けてみると同期は私を含めて4人おり、互いに助け合いながら研修することができています。また、実習の時と同様に先生方も優しく診療科の垣根も低いアットホームな病院だと改めて感じております。

 ここからは研修内容(当直を含む)、学会参加、環境について述べたいと思います。

 基本的に1年次の研修医は内科(循環器・消化器・呼吸器・代謝・内分泌)、小児科、外科、救急科、麻酔科をローテートします。
 内科では主に病棟管理をメインで研修医は担当し、点滴の組合せや採血のオーダーなどを指導医とディスカッションしながら学ぶことができます。それに追加して呼吸器内科では気管支鏡検査、循環器内科ではカテーテル検査、消化器内科では上部・下部内視鏡検査、ERCP検査の見学ができます。特に上部消化管内視鏡はシミュレータを購入していただいたため、指導医の先生がお手隙の際は指導していただきながら練習できます。消化器内科志望の学生にもおすすめです。
 小児科に関しては、現在、本院は年間分娩件数が377件(2023年度)ということもあり、新生児の採血や診察の手順などを多く経験できます。また、小児のcommon diseaseも多く見ることができるので、小児科志望の学生にもおすすめできます。
 外科は週4日手術日のため研修医は主に第2助手として手術参加します。CVポートやPICC、CVカテーテル挿入、PTGBDなどの小手術の場合は指導医の先生方にご教授いただきながら研修医が施行することもあります。また、週1回のカンファレンスもあり、症例プレゼンテーションの練習を積むことができると思います。
 救急科研修ですが、本院には救急専門医は在籍しておらず、各診療科の先生方が交代制で救急当番をするER制となっております。救急搬送の患者を主に診るため、検査や入院の計画、外傷などの対応についてしっかりと学ぶことができます。
 麻酔科では指導医のもと、術前準備から手術終了までの麻酔手技、管理を身に付けることができます。中でも気管挿管や静脈ルート確保など、病棟や当直の際にも役に立つ手技を重点的に研鑽させていただきました。
 精神科研修は現在4週間必修となっており、徳島大学又は三光病院などの協力病院での研修となります。大学病院では予診や病棟の担当患者の診療計画を指導医の先生と相談しながら決定します。普段急性期病院では見ることのない、精神疾患を主訴とした患者の治療について学ぶことができ、今でもせん妄の対応など日々の業務にいかすことができています。
 産婦人科研修は、週2日の手術日と他の日が外来見学や病棟業務で構成されています。前述したとおり本院は分娩数が多く、自然分娩や帝王切開についても多く経験することができます。婦人科疾患では昨年よりロボット支援下手術が始まり、定期的に行われています。
 地域医療では、石垣島の病院や小豆島など様々な場所の病院に行くことができます。離島の医療の特徴について学ぶことができ、滞在の際の宿舎は事務の方々に手配していただけるので気軽に選ぶことができます。
 選択科についてですが、現時点で私もまだ研修していない科が多いため各診療科の雰囲気を伝えることはできないですが、自分の将来希望する診療科をメインに取りつつ、脳神経外科など救急対応の際に役立ちそうな診療科を私は選んでいます。各診療科の時期も自分で希望でき、充実した研修につながると思います。
 当直はローテート中の診療科指導医と共に行う形式のため、月0〜4回の間で回数を増減することができるのが特徴で、体力に自信のない人や女性の方でも働きやすいシステムになっています。当直中、研修医は主にファーストタッチを行い、検査計画や鑑別疾患を考え指導医に報告し、許可を得てからオーダーするという流れなので、研修医1人で救急外来を受診した患者を診ることはありません。

 次に学会参加ですが、参加費を地方会・全国会で1回ずつ病院に負担していただけるので、興味のある診療科や分野の学会に参加しやすいと思います。私は昨年、外科の地方会や臨床外科学会に参加させていただきました。聴講・発表が終われば、指導医の先生方と飲み会をしたりと貴重な体験になったと思います。

 最後に研修環境、福利厚生についてです。まず有給休暇が1年次10日、2年次11日に加え夏季休暇が年5日あります。また給与の詳細については病院見学などで研修医に聞けば教えてくれると思います。
 病院の立地も駅から近く、周囲にはうどん屋やハンバーガー屋などの飲食店もあり、昼休み中にテイクアウトしたり少し外出して食べに行くこともできます。
 院内保育所も備えており、育児支援面でもサポートを受けることができます。
 また、研修修了後の進路については、徳島大学や香川大学の関連病院ではありますが、私は大阪大学の整形外科に進む予定で、必ずしも前述の大学の専門研修を受けなければならないということもないので、自由な進路決定ができるところも本院での研修の長所だと感じております。

 まだ1年と数か月研修しただけですが、この病院のメリットとして、病院全体の雰囲気の良さが最もアピールできる部分だと思います。また、本人のやる気次第ですが、余裕を持って研修することも意欲的に研修することも可能で、フレキシブルな研修生活を送ることができます。
 冗長な文になってしまいましたが、研修病院を現在考えている方々の少しでも参考になり、見学に来ていただければ幸いです。

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