輸血検査
輸血関連業務は、検査技術科輸血部門にて一元管理され、輸血療法の安全性の確保・血液製剤の適正使用・副作用の防止に努めています。
輸血過誤防止のため、患者様の血液型・輸血歴などはコンピューターで管理され、輸血検査(血液型・不規則抗体)は全自動検査機器を導入し、精度の高い検査結果を報告しています。
また、緊急輸血にも対応できるよう臨床検査技師が24時間体制で安全な輸血を目指しています。
輸血用血液製剤には、赤血球濃厚液・血小板・新鮮凍結血漿があり、それぞれ目的に応じて投与されます。また、あらかじめ自分の血液を貯血して必要時に戻す方法もあります。
血液製剤の種類 | 目 的 |
赤血球濃厚液 | 慢性の貧血や急性出血の治療(末梢循環系へ酸素を供給する) |
血小板 | 血小板数の減少または、機能異常による出血の治療や予防 |
新鮮凍結血漿 | 凝固因子欠乏による出血の治療 |
自己血 | 自己血貯血に耐えられる全身状態の方の待機的手術において、予定された手術の数週間前から自分の血液を採取し貯めておき、手術時に輸血を行う。 |
輸血後感染症検査について
輸血後3ヶ月を経過した頃に、輸血による感染(B型・C型肝炎ウイルス、HIV)がないかどうかの検査をお奨めしています。詳しくは主治医に相談して下さい。