院長就任のご挨拶
このたび、和田大助前院長の後任として、令和4年1月1日より院長を拝命いたしました。 私自身が高松市出身であり、地元地域に医療貢献できる機会をいただいたことに深謝します一方で、責任の重さを実感しているところです。わが国は本格的な高齢化社会を迎えており、高松市も例外ではありませんが、地域における生命の誕生から終わりを迎えるまでの人々の生涯に関わり、お子様からご高齢の方まで健康で安心して生活ができるように支援させていただきたいと思います。当院が皆様の健康面をお支えすることでその人らしく活き活きと充実した人生を営んでいただくことにつながれば幸いに存じます。
当院の提供する医療は偏ることなく患者さんのニーズに沿った内容でありたいと考えています。救急医療や高度ながん医療、小児・周産期医療、精神科医療、歯科医療はさらに機能充実を目指してまいります。また、これからの時代は予防医学的な考え方が医療経済面からも大変重要になることから、疾病予防にもこれまで以上に力を注ぐつもりです。
新型コロナウイルス感染症のフェーズもさることながら、医療を取り巻く環境も急速に大きく様変わりしています。病院機能も職員の意識も変化に対応できなければ存続が難しい時代です。今後はさらなる高齢化とともに疾病構造が変化することにも予見が求められています。しかし、医療を求める患者さんに対して少しでも早く、より良い状態になってもらいたいという気持ち、どうすればそれを効率よく達成できるのかを一所懸命に考える姿勢は医療における変わらない本質です。リーディングホスピタルとしての高松市立みんなの病院が社会へ果たすための使命を重く受け止め、病める人々のために人権や生命の尊厳を重視しながら最先端の医療を安全にお届けできるよう精いっぱい努力してまいりたいと思います。ご指導、ご支援をどうかよろしくお願い申し上げます。
令和4年1月1日
高松市立みんなの病院院長 六車直樹