病院指標（令和元年度）

令和元年度高松市立みんなの病院病院指標

年齢階級別退院患者数
診断群分類別患者数等（診療科別患者数上位５位まで）
初発の５大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
成人市中肺炎の重症度別患者数等
脳梗塞の患者数等
診療科別主要手術別患者数等（診療科別患者数上位５位まで）
その他（ＤＩＣ、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率）

年齢区分	0～	10～	20～	30～	40～	50～	60～	70～	80～	90～
患者数	235	121	249	284	336	398	832	1501	1239	422

　当院は急性期医療、地域医療、救急医療や高度ながん医療、小児・周産期医療、感染症医療、精神科医療、人間ドックや疾病予防、へき地医療、歯科診療等を通じて、安心して暮らせるように貢献します。
　年齢分布では特に60歳以上の患者さんが多く、呼吸器系、消化器系、外傷系、筋骨格系の疾患等の入院が多い傾向です。また、悪性腫瘍の手術治療等が必要な患者さんが入院されています。小児では気管支炎等の呼吸器系疾患、新生児疾患の入院が多くなっています。

診断群分類別患者数等（診療科別患者数上位５位まで）ファイルをダウンロード

内科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
040081xx99x00x	誤嚥性肺炎	37	17.3	20.84	24.32	87
180010x0xxx0xx	敗血症（1歳以上）	27	17.89	19.29	18.52	81.11
130030xx99x40x	非ホジキンリンパ腫	22	18.55	15.79	0	75.73
110310xx99xx0x	腎臓または尿路の感染症	16	12.44	12.58	0	74.25
060380xxxxx0xx	ウイルス性腸炎	–	–	5.39	–	–

　令和元年度は誤嚥性肺炎や非ホジキンリンパ腫等の血液疾患での入院が多くなっています。
　当院内科では、血液疾患を中心に専門的な診療を行っています。悪性リンパ腫、白血病など悪性疾患から自己免疫性溶血性貧血などの良性疾患まで幅広い領域の診療を行っています。

小児科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
140010x199x00x	妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害（出生時体重2500g以上）	40	4.83	6.17	7.5	0
0400801199x00x	肺炎等（1歳以上15歳未満）	29	4.83	5.69	0	2.55
060380xxxxx0xx	ウイルス性腸炎	20	3.85	5.39	5	3.75
040090xxxxxx0x	急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症（その他）	16	4.56	6.19	0	2.44
040070xxxxx0xx	インフルエンザ、ウイルス性肺炎	14	5.5	5.73	0	2.43

　小児科はウイルス気管支炎等、呼吸器疾患や新生児黄疸等での入院症例が多く、上記疾患の平均在院日数は全国平均より短くなっています。
　ご家族と相談しながら診療を行っており、小児科病棟において専門の看護師が看護を担当しています。

外科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
060160x001xxxx	鼠径ヘルニア（15歳以上）	89	2.7	4.85	1.12	71.25
060335xx02000x	胆嚢水腫、胆嚢炎等	39	8.18	7.13	5.13	61.9
060060xx99x30x	胆嚢、肝外胆管の悪性腫瘍	29	1.93	7.31	0	76.93
060150xx03xxxx	虫垂炎	27	4.59	5.45	0	42.48
060020xx02x00x	胃の悪性腫瘍	19	17.47	16.12	0	69.47

　外科では、食道・胃・大腸・肛門などの消化管、肝胆膵領域のがんや良性疾患を中心に、各種ヘルニア、甲状腺、乳腺などの疾患を対象に治療を行っています。腹腔鏡手術や高難度の肝胆膵手術にも積極的に取り組んでいます。
　令和元年度は鼡径ヘルニアや胆石性胆のう炎の入院症例が多くあります。また、胃癌の手術症例も多くあります。

整形外科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
160800xx01xxxx	股関節・大腿近位の骨折	119	29.52	25.94	66.39	83.63
160690xx99xx0x	胸椎、腰椎以下骨折損傷（胸・腰髄損傷を含む。）	60	24.78	19.40	46.67	79.4
070343xx97x0xx	脊柱管狭窄（【脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術（椎弓切除）】　等）	45	16.76	16.54	0	69.56
070350xx97xxxx	椎間板変性、ヘルニア	42	12.45	15.61	0	50.29
070343xx01x0xx	脊柱管狭窄（【脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術（後方又は後側方固定等）】　等）	35	24.71	20.93	8.57	70.66

　令和元年度は、大腿骨骨折や胸椎・腰椎骨折症例等が多くありました。また、脊柱管狭窄症や腰椎椎間板ヘルニアに対する手術症例も多くありました。
　当院整形外科では、運動器の病気や外傷を扱い、背骨・上肢・下肢の骨・関節や筋肉・靱帯や脊髄・末梢神経を対象としています。特に脊椎・脊髄疾患に重点をおき専門的な治療を行っています。　

形成外科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
070010xx970xxx	骨軟部の良性腫瘍（脊椎脊髄を除く。）	12	3.33	4.67	0	41.5
080006xx01x0xx	皮膚の悪性腫瘍（黒色腫以外）	–	–	7.90	–	–
180060xx97xxxx	その他の新生物	–	–	6.39	–	–
080010xxxx0xxx	膿皮症	–	–	12.55	–	–
160200xx0200xx	顔面損傷（口腔、咽頭損傷を含む。）	–	–	5.26	–	–

　上腕や背部、頭部等の良性皮下腫瘍や皮膚の悪性腫瘍の手術症例が多くありました。
　形成外科は生まれつき、外傷、皮膚や皮下の腫瘍などに対し、機能的のみではなく形態的（整容的）にも正常な状態に近づけることで、患者さんの生活の質の向上を目指しています。

脳神経外科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
160100xx99x00x	頭蓋・頭蓋内損傷	37	5.95	7.34	2.7	56.65
160100xx97x00x	頭蓋・頭蓋内損傷	35	9.69	9.67	8.57	70.66
010060×2990401	脳梗塞（脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満）	30	19	16.13	23.33	65.8
010040x099000x	非外傷性頭蓋内血腫（非外傷性硬膜下血腫以外）（JCS10未満）	18	18.11	18.81	50	68
010230xx99x00x	てんかん	18	10.56	7.10	5.56	51.39

　当院では頭蓋・頭蓋内疾患（脳震盪、脳挫傷、頭蓋骨骨折など）で入院される方が多くいます。また、脳梗塞をはじめとした急病である脳卒中で受診される方も多くいます。
　脳卒中や頭部外傷の診療は時間との勝負です。コンパクトで小回りが利く病院設計を生かし、治療時期を逃すことなくスピーディーな診療を行います。

呼吸器外科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
040040xx97x0xx	肺の悪性腫瘍	31	8.26	11.51	6.45	74.74
040200xx01x00x	気胸	14	5.21	10.18	0	34.43
040081xx99x00x	誤嚥性肺炎	–	–	20.84	–	–
040150xx99x0xx	肺・縦隔の感染、膿瘍形成	–	–	23.38	–	–
040040xx9910xx	肺の悪性腫瘍	–	–	3.34	–	–

　呼吸器外科は、呼吸器内科と連携しながら診療を進めます。肺癌、転移性肺腫瘍、縦隔腫瘍、気胸、膿胸、感染症等を取り扱います。
　肺の悪性腫瘍の症例が多く、胸腔鏡下による手術を多く行っています。気胸、誤嚥性肺炎、膿胸での入院症例も多くあります。

産婦人科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
120170xx99x0xx	早産、切迫早産	69	18.09	19.06	17.39	28.59
120260xx01xxxx	分娩の異常	55	11.45	9.53	0	28.89
120060xx01xxxx	子宮の良性腫瘍	26	13.15	9.71	3.85	46.77
120180xx01xxxx	胎児及び胎児付属物の異常	23	11.57	9.66	0	30.48
120150xx99xxxx	妊娠早期の出血	14	11.36	11.57	21.43	28.86

　切迫早産、分娩の異常等、妊娠・分娩・出産に関する入院症例が多くあります。また、子宮筋腫での手術症例も多くあります。子宮筋腫や子宮内膜症、卵巣嚢腫、異所性妊娠（子宮外妊娠）などの良性疾患については、積極的に内視鏡手術（腹腔鏡下手術、子宮鏡下手術）を施行しております。

耳鼻咽喉科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率
030400xx99xxxx	前庭機能障害	52	7.13	7.13	5.01
030428xxxxxxxx	突発性難聴	44	8.23	8.23	8.93
030240xx99xxxx	扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎	35	5.51	5.51	5.45
030390xx99xxxx	顔面神経障害	32	8.69	8.69	9.13
030230xxxxxxxx	扁桃、アデノイドの慢性疾患	31	8.52	8.52	7.80

　耳鼻咽喉科では、難治性耳漏、アレルギー性鼻炎、急性副鼻腔炎、口蓋扁桃、アデノイド疾患、甲状腺疾患等に対応しています。他にもめまい疾患、突発性難聴、顔面神経麻痺などの急を要する疾患にも対応しています。
　令和元年度は、前庭機能障害（めまい）、突発性難聴、扁桃周囲膿瘍等の症例が多くなっています。

泌尿器科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
11012xxx020x0x	上部尿路疾患	44	4.75	5.61	2.27	64.32
110070xx0200xx	膀胱腫瘍	26	7.42	7.07	0	73.58
110310xx99xx0x	腎臓または尿路の感染症	23	11.48	12.58	8.7	78.65
180010x0xxx0xx	敗血症（1歳以上）	17	10.65	19.29	11.76	79.12
110080xx991x0x	前立腺の悪性腫瘍	14	2.79	2.49	0	76.57

　令和元年度は、経尿道的尿路結石除去術を行う腎・尿路結石の入院症例が多くあります。また、膀胱癌の手術症例も多くなっています。
　当院の泌尿器科は、尿路性器悪性腫瘍、副腎腫瘍、尿路結石・感染症、排尿機能障害等幅広い領域の診療を行っています。

呼吸器内科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
040081xx99x00x	誤嚥性肺炎	85	28.18	20.84	21.18	86.08
030250xx991xxx	睡眠時無呼吸	54	2	2.03	1.85	55.87
040040xx9910xx	肺の悪性腫瘍	41	3.39	3.34	2.44	74.76
040120xx99000x	慢性閉塞性肺疾患	37	26.92	13.61	0	75.86
040110xxxxx0xx	間質性肺炎	24	21.38	18.84	0	70.83

　令和元年度は、高齢者による誤嚥性肺炎の症例が多く、在宅退院に向けた治療を行っています。肺の悪性腫瘍症例では、生検（検査）目的や化学療法を行う症例が多くあります。また慢性閉塞性肺疾患や間質性肺炎での症例も多くなっています。
　呼吸器内科は気管支鏡検査、呼吸機能検査及び画像検査等、各種検査を施行し、主に呼吸器感染症、慢性閉塞性肺疾患、気管支喘息・アレルギー疾患、間質性肺炎、肺癌、睡眠時無呼吸症候群等の診断・治療をおこなっております。各科連携し、治療を進めていきます。

循環器内科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
050050xx99100x	狭心症、慢性虚血性心疾患	54	2.7	3.01	0	72.81
050130xx99000x	心不全	31	16.55	17.71	6.45	75.45
050050xx02000x	狭心症、慢性虚血性心疾患	27	7.19	4.40	0	73.63
050130xx9910xx	心不全	24	15	15.15	8.33	76.79
050070xx99000x	頻脈性不整脈	12	6.25	7.56	0	75.5

　心筋梗塞・狭心症・不整脈（徐脈・頻脈）、弁膜症、心筋症、心不全、高血圧などの疾患に対して迅速かつ適切な対応を心がけています。　
　令和元年度は、狭心症、心不全での入院症例が多く、カテーテル検査・治療を行っています。心臓カテーテル検査は造影剤を用いて心臓の血管（冠動脈）に病変がないか検査します。狭心症の評価に有用であり、短い入院で検査可能です。

消化器内科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
060100xx01xx0x	小腸大腸の良性疾患（良性腫瘍を含む。）	83	2.3	2.63	0	70.77
060340xx03x00x	胆管（肝内外）結石、胆管炎	57	9.11	9.79	5.26	77.33
060035xx99x60x	結腸（虫垂を含む。）の悪性腫瘍	49	4.04	4.40	38.78	66.73
060020xx04x0xx	胃の悪性腫瘍	22	8.5	8.27	0	76.09
060035xx99x00x	結腸（虫垂を含む。）の悪性腫瘍	20	2.5	7.46	0	77.75

　消化器がんの早期発見・治療のため積極的に内視鏡検査を行っております。内視鏡的切除、化学療法、放射線療法も行っています。
　大腸ポリープ切除が多く、胆管結石、胆管炎、早期胃癌での内視鏡手術を行う入院症例も多くあります。悪性腫瘍に対する化学療法目的の症例もあります。

初発の５大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード

	初発					再発	病期分類基準（※）	版数
	Stage I	Stage II	Stage III	Stage IV	不明	再発	病期分類基準（※）	版数
胃癌	34	–	33	43	–	21	1	7,8
大腸癌	17	14	17	94	12	51	1	8
乳癌	–	–	–	–	–	–	1	7,8
肺癌	43	10	26	47	17	32	1	7,8
肝癌	–	13	–	–	–	14	1	8

※ 1：UICC TNM分類，2：癌取扱い規約

　TNM（悪性腫瘍の分類）を基に癌のステージを分類します。癌のステージは癌の進行度や広がりを表しており、ステージが高い程、癌が進行し広がっている状態です。

　進行度や広がり、状態により、手術や化学療法、免疫療法、放射線療法等の各種治療方針を決定します。医師、メディカルスタッフ等多職種が参加するキャンサーボード（症例検討会、がん研修）を開催する事により、多角的な診断・治療を行っています。
　また、がん診療体制の充実・強化と療養生活の質の向上を目指す診療支援センターを設置し、キャンサーボードの開催をはじめ、通院治療室における抗がん剤治療、緩和ケアの提供、がん相談支援室開設、セカンドオピニオン外来等、各診療科やがん医療に関連する様々な部門の連携を図っています。

※患者数は延べ患者数となっていますので、同一患者で繰り返し入院する症例は入院毎にカウントしています。

成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード

	患者数	平均在院日数	平均年齢
軽症	35	10.57	54.31
中等症	86	16.84	75.09
重症	28	19.29	82.25
超重症	27	25.44	87.93
不明	–	–	–

肺炎の重症度とは、

Age（年齢）：男性70歳以上、女性75歳以上
Dehydration（脱水）：BUN 21mg/dL以上または脱水あり
Respiration：SpO2<=90%（PaO2 60Torr 以下）
Orientation（意識障害）：意識障害あり
Pressure（収縮期血圧）：収縮期血圧90 mmHg以下

上記の頭文字を取ってA-DROPといい、1項目該当すれば1点、2項目該当すれば2点としてカウントし、合計で重症度を判定します。

軽症：0点の場合。
中等症：1～2点の場合。
重症：3点の場合。
超重症：4～5点の場合。ただし、ショックがあれば1項目のみでも超重症とする。
不明：重症度分類の各因子が1つでも不明な場合。

　当院では中等症の成人市中肺炎症例が最も多く、罹患年齢が上がるにつれ、重症度が高く、平均在院日数も長くなっています。人工呼吸器が必要な重症症例も多くあります。
　また、当院は呼吸療法サポートチーム（RST）を設置しています。医師、看護師、薬剤師、理学療法士、言語聴覚士、臨床工学技士、管理栄養士等で構成し、活動しています。

脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード

発症日から	患者数	平均在院日数	平均年齢	転院率
3日以内	124	19.3	72.92	31.88
その他	–	–	–	–

　当院、脳梗塞症例のおよそ9割が3日以内の急性期の方です。救急科や脳卒中・神経センターを開設し、地域住民の方の急病に対応した結果であると考えます。
　また平均年齢は72歳と、ご高齢化の方が多くなっています。ご高齢の方でも安心、安全に治療を受けていただけるよう当院では様々な治療を行っております。お薬で血栓を溶かすt-PA静注療法や、血管内治療（カテーテルの治療）なども行っております。皆様に適切な、よい医療を迅速に提供できるよう、治療態勢を整えております。

診療科別主要手術別患者数等（診療科別患者数上位５位まで）ファイルをダウンロード

外科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢
K634	腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術（両側）	89	0.64	1.07	1.12	71.19
K672-2	腹腔鏡下胆嚢摘出術	66	2.74	6.3	7.58	63.41
K718-21	腹腔鏡下虫垂切除術（虫垂周囲膿瘍を伴わないもの）	28	0.46	3.18	0	42.71
K719-3	腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術	26	6.69	18	11.54	71.65
K655-22	腹腔鏡下胃切除術（悪性腫瘍手術）	23	7.04	19.17	8.7	73.74

　鼡径ヘルニアや胆石性胆のう炎・胆のう結石症、虫垂炎などに対する手術が多くなっています。また結腸の腹腔鏡下悪性腫瘍切除術、胃の腹腔鏡下胃切除術を多く行っており、膵臓癌、肝臓癌の手術も積極的に行っております。
　内視鏡手術、低侵襲手術に力を入れており、進行癌、多臓器浸潤癌、開腹手術歴のある困難症例に対してもほとんどの手術を内視鏡で行っています。手術創はより小さく少なくなるよう努めており、単孔手術を積極的に行っています。

整形外科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢
K0461	骨折観血的手術（大腿）	121	3.71	27.74	60.33	81.21
K1426	脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術（椎弓形成）	50	2.28	13.96	14	69.78
K0811	人工骨頭挿入術（股）	38	4.87	27.18	60.53	80.37
K1342	椎間板摘出術（後方摘出術）	38	2.16	9.66	0	49.89
K0462	骨折観血的手術（下腿）	37	1.62	17.78	24.32	64.22

　整形外科は、運動器の病気や外傷（けが）を扱います。背骨・上肢・下肢の骨・関節や筋肉・靱帯ならびに脊髄・末梢神経を対象にしています。H30年度は、大腿骨・下腿骨骨折に対する観血的手術、人工骨頭挿入術を多く行っています。また、脊柱管狭窄症や、腰椎椎間板ヘルニアに対する手術も多く、専門的な治療を行っています。

形成外科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢
K0072	皮膚悪性腫瘍切除術（単純切除）	13	0.69	8.54	0	81
K0053	皮膚、皮下腫瘍摘出術（露出部）（長径４ｃｍ以上）	–	–	–	–	–
K0062	皮膚、皮下腫瘍摘出術（露出部以外）（長径３ｃｍ以上６ｃｍ未満）	–	–	–	–	–
K013-21	全層植皮術（２５ｃｍ２未満）	–	–	–	–	–
K427	頬骨骨折観血的整復術	–	–	–	–	–

　形成外科の令和元年度は、皮膚の悪性腫瘍・良性腫瘍に対する切除術を多く行っています。また、頬骨骨折に対する観血的整復術も行っています。

脳神経外科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢
K164-2	慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術	22	0.32	13.32	13.64	81.91
K1643	頭蓋内血腫除去術（開頭）（脳内）	–	–	–	–	–
K6092	動脈血栓内膜摘出術（内頸動脈）	–	–	–	–	–
K1642	頭蓋内血腫除去術（開頭）（硬膜下）	–	–	–	–	–
K1692	頭蓋内腫瘍摘出術（その他）	–	–	–	–	–

　脳神経外科では、局所麻酔（注射の麻酔）で手術を行う、慢性硬膜下血腫に対する治療が多く見られました。慢性硬膜下血腫は徐々に頭の中に血液がたまることで、麻痺や認知症を来す病気です。頭部打撲後、数か月で発症する方があることから、当院では見逃さないよう頭部打撲後の方の定期受診を行っています。また、脳血管障害に対する動脈血栓内膜摘出術(CEA)も行っています。さらに、生命に直結する、くも膜下出血や脳腫瘍の手術、脳卒中に対するカテーテルの治療も積極的に行っています。比較的小さな手術から、くも膜下出血や脳腫瘍の手術などの大きな手術まで幅広く治療を行っております。

呼吸器外科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢
K5131	胸腔鏡下肺切除術（肺嚢胞手術（楔状部分切除））	16	1.88	7.63	0	40.25
K514-22	胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術（区域切除）	12	2	4.08	8.33	75.17
K514-23	胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術（肺葉切除又は１肺葉を超える）	10	1.6	6.7	0	75.7
K514-21	胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術（部分切除）	–	–	–	–	–
K496-2	胸腔鏡下醸膿胸膜又は胸膜胼胝切除術	–	–	–	–	–

　呼吸器外科では肺の悪性腫瘍に対する胸腔鏡手術を多く行っています。また、高齢化社会に伴い、何らかの肺のご病気をお持ちになった方が発症する気胸の胸腔鏡手術症例も多く行っています。膿胸に対する胸腔鏡下醸膿胸膜又は胸膜胼胝切除術も行っています。

産婦人科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	平均年齢
K8981	帝王切開術（緊急帝王切開）	59	3.29	8.93	29.71
K8982	帝王切開術（選択帝王切開）	59	5.59	8.93	29.86
K877	子宮全摘術	28	1	11.79	47.39
K9091ｲ	流産手術（妊娠１１週まで）（手動真空吸引法）	18	1.17	0	30.61
K8882	子宮附属器腫瘍摘出術（両側）（腹腔鏡）	17	1	6.24	40.12

　令和元年度の分娩件数は、368件です。自然で安全な分娩を心がけております。緊急帝王切開になる場合は、常勤麻酔科医師の麻酔のもとで行います。帝王切開の皮膚の傷は埋没縫合を行い、抜糸がないようにしています。また、子宮の良性腫瘍に対する子宮全摘術や卵巣嚢腫に対する子宮附属器腫瘍摘出術（腹腔鏡）も多く行っております。

耳鼻咽喉科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢
K3772	口蓋扁桃手術（摘出）	35	1.23	6.66	0	17.6
K340-5	内視鏡下鼻・副鼻腔手術３型（選択的（複数洞）副鼻腔手術）	19	1.26	6.47	0	60.84
K368	扁桃周囲膿瘍切開術	18	0.11	3.28	0	40.44
K347	鼻中隔矯正術	–	–	–	–	–
K340-6	内視鏡下鼻・副鼻腔手術４型（汎副鼻腔手術）	–	–	–	–	–

　耳鼻咽喉科では、慢性扁桃炎に対する口蓋扁桃手術や慢性副鼻腔炎に対する内視鏡下鼻・副鼻腔手術、扁桃周囲膿瘍に対する切開術を多く行っています。扁桃炎による咽頭痛、発熱を繰り返す症例やIｇA腎症、掌蹠膿疱症などの病巣感染症や上気道狭窄によるいびきや顎顔面発育の影響がある症状に対して口蓋扁桃摘出術を施行します。さらに、アデノイド増殖症を伴っている場合には、内視鏡を使用してアデノイドを徹底的に切除します。
　また、鼻中隔弯曲症に対しての鼻中隔矯正術もあります。

泌尿器科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢
K7811	経尿道的尿路結石除去術（レーザー）	42	1.21	2.88	2.38	64.02
K8036ｲ	膀胱悪性腫瘍手術（経尿道的手術）（電解質溶液利用）	25	1.76	5.84	0	75.12
K783-2	経尿道的尿管ステント留置術	20	1.4	7.8	5	80.15
K610-3	内シャント設置術	12	3.17	8.75	8.33	74.58
K841-21	経尿道的レーザー前立腺切除術（ホルミウムレーザー）	–	–	–	–	–

　低侵襲手術を積極的に導入しており、腹腔鏡手術や、経尿道的前立腺レーザー核出術、軟性尿管鏡を用いたレーザー砕石術や細径腎盂鏡を用いた経皮的腎結石砕石術などが施行可能です。
　令和元年度は尿路・腎結石に対するレーザーによる経尿道的尿路結石除去術や尿管ステント留置術、膀胱の悪性腫瘍に対する手術、透析シャント狭窄・塞栓に対する経皮的シャント拡張術、血栓除去術を多く行っています。

循環器内科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢
K5493	経皮的冠動脈ステント留置術（その他）	27	5.96	3.96	3.7	74.15
K5972	ペースメーカー移植術（経静脈電極）	–	–	–	–	–
K596	体外ペースメーキング術	–	–	–	–	–
K664	胃瘻造設術（経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む）	–	–	–	–	–
K5463	経皮的冠動脈形成術（その他）	–	–	–	–	–

　令和元年度は、狭心症及び心筋梗塞に対する経皮的冠動脈ステント留置術が多くありました。徐脈性不整脈に対するペースメーカ移植術も行っています。
　当院循環器内科では、心エコー検査・血管エコー検査・心臓カテーテル検査・冠動脈形成術・冠動脈CT検査、ホルター心電図、電気的除細動、恒久式ペースメーカ植込み術、ヘッドアップチルト試験、血管内皮機能検査、睡眠時無呼吸検査等の検査・治療を行っています。

消化器内科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢
K7211	内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術（長径２ｃｍ未満）	76	0.38	0.95	0	71.7
K688	内視鏡的胆道ステント留置術	35	1.94	12.37	8.57	82.2
K6532	内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術（早期悪性腫瘍粘膜下層）	21	0.1	7.38	0	75.81
K654	内視鏡的消化管止血術	18	0.56	11	5.56	71.94
K664	胃瘻造設術（経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む）	18	6.44	13.5	44.44	78.78

　令和元年度、消化器内科では内視鏡的大腸ポリープ切除術を多く行っています。また、胆管結石・胆管炎や悪性腫瘍に対する内視鏡的胆道ステント留置術、胃癌に対する内視鏡的切除術も多く行っています。
　内視鏡的に切除可能な早期胃がん、早期大腸癌、食道がんも多くみられます。また、化学療法・放射線療法も行っています。

その他（ＤＩＣ、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率）ファイルをダウンロード

DPC	傷病名	入院契機	症例数	発生率
130100	播種性血管内凝固症候群	同一	–	–
130100	播種性血管内凝固症候群	異なる	–	–
180010	敗血症	同一	65	1.16
180010	敗血症	異なる	–	–
180035	その他の真菌感染症	同一	–	–
180035	その他の真菌感染症	異なる	–	–
180040	手術・処置等の合併症	同一	21	0.37
180040	手術・処置等の合併症	異なる	–	–

　播種性血管内凝固（DIC）、敗血症、その他の真菌感染症、手術・処置等の合併症について、DPC病名と入院契機病名との同一性の有無を分類して患者数と発生率を集計しています。

　敗血症の原因としては、重症呼吸器感染症や尿路感染症等が多いです。

　透析シャント閉塞症例が分類上、『手術・処置等の合併症』に計上されています。透析シャント閉塞を除けば『手術・処置等の合併症』の件数・発生率は限りなく低くなります。

更新履歴

2020.9.30

令和元年度 高松市立みんなの病院 病院指標

令和元年度高松市立みんなの病院病院指標