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高松市立みんなの病院

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087-813-7171

病院指標(R3年度)

令和3年度 高松市立みんなの病院 病院指標

<指標のご説明>

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

 

年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード

年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 202 104 246 262 322 426 821 1545 1330 514

 当院は救急医療や高度ながん医療、小児・周産期医療、精神科医療、歯科医療はさらに機能充実を目指し、患者さんのニーズに沿った医療を提供したいと考えています。
 令和3年度の年齢分布では特に60歳代~80歳代の患者さんが多く、【消化器系、肝臓・胆道・膵臓疾患】、【呼吸器系疾患】、【外傷・熱傷・中毒疾患】、【腎・尿路系及び男性生殖器系疾患】、【循環器系疾患】の入院が多い傾向です。また、悪性腫瘍等、手術治療等が必要な患者さんが入院されています。

 

 

診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード

内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
130030xx99x5xx 非ホジキンリンパ腫 51 15.78 19.92 0 77.82  
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 17 15.47 20.57 29.41 86.29  
10007xxxxxx1xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 10 10 14.41 0 61.6  
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 10 12.9 13.14 10 75.8  
180010x0xxx0xx 敗血症(1歳以上) 19.22  
 令和3年度は、非ホジキンリンパ腫等、血液疾患の入院症例が多くありました。
 血液疾患領域では、悪性リンパ腫、白血病、骨髄腫などの悪性疾患から、自己免疫性溶血性貧血、鉄欠乏性貧血などの良性疾患まで幅広い領域の診療を行っています。また、高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病や一部の内分泌疾患や肺炎、腎盂腎炎などの一般内科で診療可能な疾患の診療も行っています。

 

小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
140010x199x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 46 6.09 6.13 2.17 0  
040070xxxxx0xx インフルエンザ、ウイルス性肺炎 10 6.4 5.95 0 1  
0400801199x00x 肺炎等(1歳以上15歳未満) 10 5.2 5.76 0 1.5  
040100xxxxx00x 喘息 10 5.9 6.24 20 2.3  
140010x299x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重1500g以上2500g未満) 11.01  
 令和3年度は、新生児黄疸、新生児呼吸障害での入院症例が多くありました。また、インフルエンザ、気管支肺炎、気管支喘息等で入院治療を受けられる方もいます。
 当院小児科では、お子さん、ご家族と相談しながら診療を行っています。また、アレルギー疾患や神経疾患・発達障害にに関しても診療を行っています。

 

外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) 66 2.39 4.74 0 69.44  
060335xx02000x 胆嚢炎等 42 7.52 7.11 2.38 64.12  
060035xx010x0x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 25 22.24 15.76 12 74.28  
060150xx03xxxx 虫垂炎 23 5.04 5.40 0 40.61  
090010xx010xxx 乳房の悪性腫瘍 18 9.78 10.15 0 69.83  
 令和3年度は鼡径ヘルニア症例が多く、術式的にはTAPP(腹腔鏡手術)がその大部分を占めています。腹腔鏡の特徴として、創が小さい為、術後の疼痛が少ないことやお腹の内側から観察することで反対側にも隠れたヘルニアがないか確認ができることです。

 

整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 148 24.41 25.32 66.89 82.45  
070343xx97x0xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 42 11.57 15.77 11.9 68.19  
070343xx01x0xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 34 22.44 20.31 23.53 70.56  
160690xx99xxxx 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 34 17.12 19.34 61.76 80.18  
160760xx97xx0x 前腕の骨折 23 3.35 4.99 8.7 60.35  
 令和3年度は、大腿骨・前腕骨折、腰椎・胸椎圧迫骨折や腰部脊柱管狭窄症、腰椎変性すべり症に関する入院症例が多くありました。
 当院整形外科では、脊椎・脊髄疾患、関節疾患、スポーツ障害、骨折・外傷、骨粗鬆症、関節リウマチ等の診察を行っています。検査設備としてはMRI、CT、X線、骨シンチ、足尖脈波、上肢・下肢血流測定、骨密度測定、神経伝導速度等があります。

 

形成外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080010xxxx0xxx 膿皮症 10 21.9 13.07 0 80.7  
020230xx97x0xx 眼瞼下垂 2.94  
080006xx01x0xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 7.68  
070010xx970xxx 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) 4.66  
160200xx0200xx 顔面損傷(口腔、咽頭損傷を含む。) 5.16  
 令和3年度は、蜂巣炎や眼瞼下垂症、皮膚の悪性腫瘍(各部位の有棘細胞癌や基底細胞癌等)の入院症例が多くありました。
 形成外科は生まれつき、外傷、皮膚や皮下の腫瘍などに対し、機能的のみではなく形態的(整容的)にも正常な状態に近づけることで、患者さんの生活の質の向上を目指しています。

 

脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 32 15.38 9.78 21.88 82.53  
010230xx99x00x てんかん 24 9.42 7.22 8.33 71.04  
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 21 6.81 8.30 0 52.48  
010060×2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 16 15.38 15.63 25 69.88  
010040x199x0xx 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10以上) 11 26.45 22.42 72.73 78.73  
 当院では頭部外傷(脳震盪、外傷性慢性硬膜下血腫、外傷性くも膜下出血など)で入院される方が多くいます。また、脳卒中で受診される方も多くいます。
 「time is brain」(時は脳なり)と言われるように、脳卒中や頭部外傷の診療は時間との勝負です。コンパクトで小回りが利く病院設計を生かし、迅速な治療が可能となりました。治療時期を逃すことなくスピーディーな診療を行います。
 てんかん専門医によるてんかん外来をを開設しています。また、小児の外傷、奇形、水頭症、腫瘍の診察も行っています。

 

呼吸器外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx9910xx 肺の悪性腫瘍 21 4.38 3.30 0 76.43  
040040xx97x00x 肺の悪性腫瘍 19 8.68 10.47 5.26 73.68  
040200xx01x00x 気胸 9.86  
160450xx99x00x 肺・胸部気管・気管支損傷 9.48  
040200xx99x00x 気胸 9.28  
 呼吸器外科は、呼吸器内科と連携しながら診療を進めます。肺がん、転移性肺腫瘍、縦隔腫瘍、気胸、膿胸、多汗症、一部の感染症等を取り扱います。
 肺の悪性腫瘍の症例が多く、胸腔鏡下による手術を多く行っています。気胸、外傷性血気胸、肋骨骨折等での入院症例も多くあります。
 原発性肺癌の手術は、肺全摘術、肺葉切除術、区域切除術、部分切除術の4種類が主な術式になります。縮小手術である肺区域切除術は、標準的な手術が困難な方、呼吸機能が低い方、高齢の方、予後が良好な早期肺癌の一部の方に行っています。

 

産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120170x199xxxx 早産、切迫早産(妊娠週数34週未満) 43 27.88 21.53 25.58 28.6  
120220xx01xxxx 女性性器のポリープ 35 4.34 2.87 0 38.66  
120180xx01xxxx 胎児及び胎児付属物の異常 30 11.7 9.39 0 32.13  
120260xx01xxxx 分娩の異常 28 10.68 9.38 0 29.32  
120170x099xxxx 早産、切迫早産(妊娠週数34週以上) 27 10.07 7.33 3.7 29.37  
 切迫早産、既往帝切後妊娠等、妊娠・分娩・出産に関する入院症例が多くあります。また、子宮内膜ポリープでの手術症例も多くあります。
 妊娠・出産や婦人科手術だけでなく、不妊症や更年期障害などの幅広い疾患に対応した診察、治療を行っています。
 妊娠・分娩や女性疾患に対して、インフォームド・コンセント(説明と同意)を基本として、患者さん本位の診療を行っています。

 

耳鼻咽喉科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030400xx99xxxx 前庭機能障害 37 5.54 4.92 0 67.84  
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 33 5.27 5.71 0 37.36  
030428xxxxxxxx 突発性難聴 32 8.06 8.75 0 59.16  
030390xx99xxxx 顔面神経障害 27 9.3 9.01 0 64.37  
030230xxxxxxxx 扁桃、アデノイドの慢性疾患 18 8.11 7.84 0 22.89  
 令和3年度は、前庭機能障害(めまい症、メニエール病等)、扁桃炎・扁桃周囲膿瘍、顔面神経麻痺、突発性難聴等での入院症例が多くありました。
 耳鼻科の対象は、首から上の脳と眼球を除く部分で、耳、鼻、口腔、咽喉頭、頚部、顔面とかなりの広範囲です。難治性耳漏、アレルギー性鼻炎・花粉症、口蓋扁桃・アデノイド疾患、甲状腺疾患、他にもめまい疾患や突発性難聴、顔面神経麻痺など急を要する疾患にも対応しています。

 

泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍 89 3.08 2.50 0 74.07  
11012xxx020x0x 上部尿路疾患 72 8.24 5.56 2.78 66.32  
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 46 14.22 13.14 6.52 74.02  
110080xx01xxxx 前立腺の悪性腫瘍 30 11.47 11.63 0 72.43  
180010x0xxx0xx 敗血症(1歳以上) 26 24.08 19.22 7.69 78.42  
 当院の泌尿器科は、泌尿器科疾患全般を取り扱っております。治療による痛みや苦痛ができるだけ少なく、手術の傷が小さくて済むように、QOLを重視した低侵襲治療を積極的に採用しています。
 令和3年度は、前立腺がんに対する検査入院、尿管結石症や前立腺癌に対する手術症例が多くありました。

 

呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 101 25.21 20.57 16.83 84.07  
030250xx991xxx 睡眠時無呼吸 62 2 2.03 0 51.4  
040040xx9910xx 肺の悪性腫瘍 61 2.72 3.30 1.64 74.03  
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 38 30.11 18.42 7.89 77.03  
040120xx99000x 慢性閉塞性肺疾患 29 29.86 13.41 0 79.17  

 当院呼吸器内科では、COPD等の慢性呼吸不全に対して、在宅酸素療法や在宅人工呼吸を積極的に行っています。急性呼吸不全には、HCUで人工呼吸療法を中心に集中治療が可能です。
 令和3年度は、高齢者による誤嚥性肺炎の症例が多く、在宅退院に向けた治療を行っています。肺の悪性腫瘍症例では、生検(検査)目的や化学療法を行う症例が多くあります。また間質性肺炎や慢性閉塞性肺疾患等での入院症例も多くなっています。また、厚生労働省による集計定義の関係で、新型コロナウイルス感染症患者がカウントされていませんが、第2種感染症指定病院として患者を受入れています。

 

 

循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050130xx9900xx 心不全 95 17.36 17.35 9.47 83.87  
050050xx9910xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 79 2.61 3.06 0 73.27  
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 48 7.83 4.36 0 74.19  
050210xx97000x 徐脈性不整脈 16 13.88 10.24 6.25 84.5  
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 14 16.21 13.14 0 87.07  
 循環器内科は、心臓、血管(動脈・静脈)に関わる病気の診断と治療を行っています。高血圧、脂質異常症(高脂血症)といった生活習慣病から心筋梗塞、心不全といった入院を必要とする病気まで対応しています。
 令和3年度は、狭心症、心不全での入院症例が多く、カテーテル検査・治療を行っています。高齢化に伴い心不全症例が増加しており、病棟カンファレンスを行い、再入院の予防に努めています。

 

消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 67 8.52 9.21 2.99 75.4  
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 35 2.86 2.65 0 72.97  
060040xx99x6xx 直腸肛門(直腸S状部から肛門)の悪性腫瘍 29 9.24 4.40 0 64.48  
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 17 24.76 20.57 17.65 87.59  
060020xx04xxxx 胃の悪性腫瘍 15 9.53 7.96 0 79.73  
 消化管(食道、胃、十二指腸、小腸、大腸)および肝・胆・膵(肝臓、胆管胆嚢、膵臓)の疾患を取り扱っています。
 消化器がんの早期発見・治療のため積極的に内視鏡検査を行っております。早期胃がん・早期大腸がん・食道がんは内視鏡での切除治療を行い、急性腹症や進行がんなどは、早く確実な手術が行えるよう消化器外科と連携して診療しています。
 令和3年度は総胆管結石や大腸ポリープ切除症例等、内視鏡手術を行う入院症例が多くあります。悪性腫瘍に対する化学療法目的の症例も多くあります。
 
 
 

初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード

  初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 22 18 17 37 16 1 7.8
大腸癌 13 24 21 75 34 28 1 7.8
乳癌 15 13 1 8
肺癌 30 31 79 21 39 1 8
肝癌 10 1 0

※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約

 進行度や広がり、状態により、手術や化学療法、免疫療法、放射線療法等の各種治療方針を決定します。医師、メディカルスタッフ等多職種が参加するキャンサーボード(症例検討会、がん研修)を開催する事により、多角的な診断・治療を行っています。
 また、地域における質の高いがん医療の提供を目指し、「がん診療支援センター」を設置し、がん診療体制の充実・強化と療養生活の質の向上を図っています。がん診療支援センターでは、キャンサーボードの開催をはじめ、通院治療室における抗がん剤治療、緩和ケアの提供、がん相談支援室開設、がん医療に携わる専門・認定資格者の支援育成、セカンドオピニオン外来等、各診療科やがん医療に関連する様々な部門の連携を図り、統合的なチーム医療を行い、患者さんを支援しています。

※患者数は延べ患者数となっていますので、同一患者で繰り返し入院する症例は入院毎にカウントしています。

 

 

 

成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード

  患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 17 9.47 53.71
中等症 77 16.71 77.64
重症 23 32.43 81.09
超重症
不明

肺炎の重症度とは、

Age(年齢):男性70歳以上、女性75歳以上
Dehydration(脱水):BUN 21mg/dL以上または脱水あり
Respiration:SpO2<=90%(PaO2 60Torr 以下)
Orientation(意識障害):意識障害あり
Pressure(収縮期血圧):収縮期血圧90 mmHg以下

上記の頭文字を取ってA-DROPといい、1項目該当すれば1点、2項目該当すれば2点としてカウントし、合計で重症度を判定します。

軽症:0点の場合。
中等症:1~2点の場合。
重症:3点の場合。
超重症:4~5点の場合。ただし、ショックがあれば1項目のみでも超重症とする。
不明:重症度分類の各因子が1つでも不明な場合。

 当院では中等症の成人市中肺炎症例が最も多く、罹患年齢が上がるにつれ、重症度が高く、平均在院日数も長くなっています。人工呼吸器が必要な重症症例も多くあります。
 また、当院は医師、看護師、薬剤師、理学療法士、言語聴覚士、臨床工学技士、管理栄養士等で構成している呼吸療法サポートチーム(RST)を設置しています。RSTラウンドでは呼吸管理の標準化と早期離脱に向けた人工呼吸管理を行い、在宅酸素療法や、CPAPにおける看護外来、禁煙外来など、幅広くサポートを行っています。

 

 

脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード

発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 90 23.9 77.3 36.36
その他

 当院の脳梗塞症例の約9割が3日以内の急性期です。救急科や脳卒中・神経センターを開設し、地域住民の方の急病に対応した結果であると考えます。
 また、平均年齢は77歳と、ご高齢の方が多くなっています。ご高齢の方でも安心、安全に治療を受けていただけるよう当院では、お薬で血栓を溶かすt-PA静注療法や、血管内治療(カテーテルの治療)など、様々な治療を行っております。適切で、良い医療を迅速に提供できるよう、治療態勢を整えております。

 

 

診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード

外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 64 0.17 1.17 0 69.94  
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 52 1.54 4.69 1.92 63.02  
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 22 0.5 3.55 0 40.09  
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 21 2.95 14.43 14.29 71.9  
K655-22 腹腔鏡下胃切除術(悪性腫瘍手術) 14 1.64 11.57 0 70.36  

 鼡径ヘルニアや胆石性胆のう炎・胆のう結石症、虫垂炎などに対する手術が多くなっています。また、結腸に対する腹腔鏡下悪性腫瘍切除術、胃に対する腹腔鏡下胃切除術を多く行っており、膵臓癌、肝臓癌の手術も積極的に行っております。
 術前カンファレンスを行い、各学会のガイドラインに沿い、患者さん一人一人の背景に応じた手術を行っています。外科では、内視鏡手術、低侵襲手術に力を入れており、進行癌、多臓器浸潤癌、開腹手術歴のある困難症例に対してもほとんどの手術を内視鏡で行っています。一般的に内視鏡的手術では血管の結紮に金属製のクリップを用いる事が多いですが、当科では体に吸収される糸を用いることで、なるべく体の中に異物が残らない手術を心がけています。
 胃・結腸の悪性腫瘍手術の大部分は内視鏡下に行われています。

 

 

整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(大腿) 136 3.18 19.13 61.03 80.76  
K0811 人工骨頭挿入術(股) 41 4 21.78 63.41 81.17  
K1426 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(椎弓形成) 41 1.54 14.37 29.27 70.24  
K0462 骨折観血的手術(下腿) 40 2.73 13.85 32.5 64.9  
K0821 人工関節置換術(股) 32 1.25 26.97 37.5 74.31  

 令和3年度は、大腿骨骨折に対する観血的手術、人工骨頭挿入術を多く行っています。近年高齢化社会を迎え、高齢者の比較的軽微な外力による骨折に対して、適切な治療をできる限り早期に行うことで、健康寿命の延伸に努めています。
 また、脊椎・関節・スポーツなどの専門外来を開設しています。人工関節、変形矯正骨切り術、関節鏡手術などの手術方法を用いて治療しています。

 

 

形成外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0072 皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除) 13 0 5.54 0 85.62  
K333 鼻骨骨折整復固定術  
K0063 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径6cm以上12cm未満)  
K0151 皮弁作成術、移動術、切断術、遷延皮弁術(25cm2未満)  
K2191 眼瞼下垂症手術(眼瞼挙筋前転法)  

 令和3年度は、皮膚(手や指、下腿、顔面等)の悪性腫瘍の切除症例が多くありました。また、その他の皮膚腫瘍の摘出術、鼻骨骨折に対する整復固定術、眼瞼下垂症などの手術もありました。
 皮膚科では皮膚の良性腫瘍や皮膚癌の切除や再建、体表面の先天異常、顔面骨折、眼瞼下垂などの手術、熱傷や褥瘡の治療、血管腫やアザに対するレーザー治療などを行っています。

 

脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 25 3.24 16.04 36 83.12  
K178-4 経皮的脳血栓回収術  
K6092 動脈血栓内膜摘出術(内頸動脈)  
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術(その他)  
K1781 脳血管内手術(1箇所)  

 局所麻酔(注射の麻酔)で手術を行う、慢性硬膜下血腫に対する治療が多く見られました。慢性硬膜下血腫は徐々に頭の中に血液がたまることで、麻痺や認知症を来す病気です。頭部打撲後、数か月で発症する方があることから、当院では見逃さないよう頭部打撲後の方の定期受診を行っています。また、脳梗塞に対する経皮的脳血栓回収術や脳血管障害に対する動脈血栓内膜摘出術(CEA)、も行っています。
 脳出血は状態に応じて保存的治療、ナビゲーションを用いた定位脳血腫除去術、内視鏡血腫除去術、開頭血腫除去術を行っています。くも膜下出血はコイル塞栓術、開頭クリッピング術とも対応可能です。

 

 

産婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8982 帝王切開術(選択帝王切開) 33 6.27 8.48 0 32.24  
K8981 帝王切開術(緊急帝王切開) 32 1.91 8.69 0 29.44  
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡) 26 1.73 6.88 0 47.19  
K872-31 子宮内膜ポリープ切除術(電解質溶液利用) 22 1.14 2.27 0 38.09  
K877-2 腹腔鏡下腟式子宮全摘術 17 1 7.35 0 46.29  

 令和3年度の分娩件数は、247件です。自然で安全な分娩を心がけております。緊急帝王切開になる場合は、常勤麻酔科医師の麻酔のもとで行います。帝王切開の皮膚の傷は埋没縫合を行い、抜糸がないようにしています。当院では「普段の妊婦定期健診はお近くの診療所で、分娩は当院で」という産科セミオープンシステムを実施しています。
 また、卵巣腫瘍・嚢腫に対する子宮附属器腫瘍摘出術(腹腔鏡)や子宮内膜症に対する子宮内膜ポリープ切除術、子宮良性腫瘍に対する腹腔鏡下腟式子宮全摘術も行っております。

 

眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2801 硝子体茎顕微鏡下離断術(網膜付着組織を含む) 14 0 6.93 0 71.79  
K2172 眼瞼内反症手術(皮膚切開法)  
K2193 眼瞼下垂症手術(その他)  
K2422 斜視手術(後転法)  
               

 厚生労働省による集計定義の関係で、白内障手術がカウントされていませんが、当院眼科では白内障に対する水晶体再建術を多く行っています。日帰り・入院手術を行い、年間284件です。入院の場合、入院当日に手術を行い、およそ2~4日で退院しています。両目に対しての手術が必要な場合は約1週間あけて片眼ずつ行う事が多いです。ほかにも糖尿病網膜症、網膜剥離、黄斑円孔、黄斑上膜などに対して硝子体手術も行っています。

 

 

耳鼻咽喉科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K3772 口蓋扁桃手術(摘出) 26 1 6.42 0 17.15  
K309 鼓膜(排液、換気)チューブ挿入術 19 1 1.58 0 4.47  
K368 扁桃周囲膿瘍切開術 16 0.63 4.25 0 46.44  
K340-6 内視鏡下鼻・副鼻腔手術4型(汎副鼻腔手術)  
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型(選択的(複数洞)副鼻腔手術)  

 耳鼻咽喉科では、慢性扁桃炎・睡眠時無呼吸症候群に対する口蓋扁桃手術を多く行っています。扁桃炎による咽頭痛、発熱を繰り返す症例やIgA腎症、掌蹠膿疱症などの病巣感染症や上気道狭窄によるいびきや顎顔面発育の影響がある症状に対して口蓋扁桃摘出術を施行します。さらに、アデノイド増殖症を伴っている場合には、内視鏡を使用してアデノイドを徹底的に切除します。
 他にも、滲出性中耳炎に対する鼓膜(排液、換気)チューブ挿入術、扁桃周囲膿瘍に対する切開術も多く行っています。また、慢性副鼻腔炎に対する内視鏡下鼻・副鼻腔手術も多く行っています。

 

 

泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7811 経尿道的尿路結石除去術(レーザー) 68 1.37 5.87 4.41 67.01  
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 39 0.9 13.54 23.08 72.9  
K843-4 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術(内視鏡手術用支援機器を用いる) 30 1 9.47 0 72.43  
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用) 18 2.33 8.11 11.11 75.83  
K841-21 経尿道的レーザー前立腺切除・蒸散術(ホルミウムレーザー等使用) 14 1 8.5 0 73.29  
 令和3年度は尿管・腎結石に対するレーザーによる経尿道的尿路結石除去術や急性腎盂腎炎等に対する尿管ステント留置術、前立腺癌に対する腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術(内視鏡手術用支援機器を用いる)を多く行っています。
 傷が小さく体に負担の少ない低侵襲手術を積極的に導入しており、腹腔鏡手術や、ロボット支援手術(ダヴィンチXi)、HoLEP(経尿道的前立腺レーザー核出術)、軟性尿管鏡を用いたレーザー砕石術(fTUL)や細径腎盂鏡を用いた経皮的腎結石砕石術(miniPNL)などが施行可能です。現在は、肉眼的に認識困難な膀胱悪性腫瘍を切除するのに有効とされるPDD(光線力学診断)補助下TUR-BT(経尿道的膀胱悪性腫瘍切除術)を導入しています。

 

循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 34 4.21 3.35 0 73  
K5463 経皮的冠動脈形成術(その他) 13 2.31 2.54 0 74.46  
K5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極) 13 3.62 11.92 7.69 83.54  
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術  
K5461 経皮的冠動脈形成術(急性心筋梗塞)  
 令和3年度は、狭心症に対する経皮的冠動脈ステント留置術が多くありました。徐脈性不整脈に対するペースメーカー移植術、閉塞性動脈硬化症に対する四肢の血管拡張術・血栓除去術も多く行っています。
 また、冠動脈インターベンション(冠動脈ステント留置術:PCI)、下肢動脈インターベンション(EVT)、恒久式ペースメーカ植込み術(PMI)といった手術件数は年々増加しています。
 特に循環器疾患は急性期に診断・治療を要する病態が多いため、救急での受け入れにも積極的に介入し、緊急でのカテーテル治療も行っています。

 

消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 46 1.37 9.35 2.17 78.87  
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 35 0.71 1 0 73.31  
K6871 内視鏡的乳頭切開術(乳頭括約筋切開のみ) 23 1.7 6.83 8.7 72.3  
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) 19 3.16 14.05 57.89 84.84  
K654 内視鏡的消化管止血術 16 0.06 7.38 12.5 68.88  
 令和3年度、消化器内科では胆管(肝内外)結石、胆管炎、悪性腫瘍に対する内視鏡的胆道ステント留置術や内視鏡的大腸ポリープ切除術を多く行っています。
 胃癌、大腸癌、食道癌も多くみられ、症例に応じ内視鏡、外科手術紹介、また症状緩和目的の内視鏡などを積極的に行っています。
 
 
 

その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード

DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一
異なる
180010 敗血症 同一 69 1.2
異なる
180035 その他の真菌感染症 同一
異なる
180040 手術・処置等の合併症 同一 37 0.64
異なる

 播種性血管内凝固(DIC)、敗血症、その他の真菌感染症、手術・処置等の合併症について、DPC病名と入院契機病名との同一性の有無を分類して患者数と発生率を集計しています。

 敗血症の原因としては、重症呼吸器感染症や尿路感染症等です。

 透析シャント閉塞症例が分類上、『手術・処置等の合併症』に計上されています。透析シャント閉塞を除けば『手術・処置等の合併症』の症例数は少なくなります。

 

 

更新履歴

2022.9.27

 

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